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SPIVA®サステナビリティ・スコアカード:アクティブ運用ファンドと指数のパフォーマンス比較

SPIVA®日本スコアカード

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2022年中期

SPIVA®サステナビリティ・スコアカード:アクティブ運用ファンドと指数のパフォーマンス比較

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Maya Beyhan

Global Head of Sustainability, Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Davide Di Gioia

Director, Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Grace Stoddart

Quantitative Associate, Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

サマリー

年2回発行されるSPIVA欧州スコアカードは2014年に初めて発行され、欧州で設定されたアクティブ運用ファンドのパフォーマンスを報告しています。このレポートでは、サステナビリティに特化したアクティブ運用ファンドと指数のパフォーマンスを比較しています。これに加え、広範な株式ベンチマークに対するサステナビリティ特性の変化や、トラッキングエラー特性の変化も評価しています

2023年9月29日までの6ヵ月間を見ると、ほとんどのカテゴリーにおいてアクティブ運用サステナビリティ・ファンドの80%以上がベンチマークをアンダーパフォームしました。3年の期間では、コアESG – 米国大型株カテゴリーのアクティブ運用ファンドの91%S&P 500®ESG指数をアンダーパフォームしました(図表1参照)。

SPIVA®サステナビリティ・スコアカード:アクティブ運用ファンドと指数のパフォーマンス比較: 図表 1

はじめに

世界中の資産オーナーは、サステナビリティ要素を組み込んだ投資戦略への配分を増やしています。このことは、資産運用会社の投資判断においてサステナビリティ要素の重要性が高まっていることを示しています。一方、規制状況は成熟しており、より広範囲の分野をカバーしています。また、持続可能な投資にコミットしている資産オーナーや資産運用会社の数も増えています。

サステナビリティに特化したアクティブ運用ファンドや指数は通常、それぞれの株式ベンチマークに対してサステナビリティ特性を改善することを投資目標としています。例えば、投資目標の1つが炭素排出量を削減することであれば、アクティブ運用ファンドまたは指数は炭素集約的でない企業の比率を高めるか、または炭素排出量が多い企業を除外する場合もあります。サステナビリティ特性の改善を達成することと、広範な株式ベンチマークのような望ましいパフォーマンス特性を維持することは相反する課題であり、これらの両立は困難であるため、微妙なバランスが求められます。

このレポートでは、サステナビリティ特性に関して以下の指標を検証します。

  • 指数加重炭素強度、及び
  • 気温アライメント:これは、企業において予想される将来の脱炭素化軌道を評価するフォワードルッキングな指標である。これら2つの指標を組み合わせ、任意の時点で実現される炭素削減量を測定するとともに、フォワードルッキングな視点から気候変動シナリオとの整合性を測定する。

ファンドのサステナビリティ・パフォーマンスを測定し、分析する上では様々なアプローチが存在しています。これら2つの指標の長所は、相対的に堅牢であることと、定量化が可能であることです。

このレポートの目的は、資産オーナーと資産運用会社にリサーチ・インサイトを提供することにより、持続可能な投資戦略への優先順位付けと投資の意思決定を支援することです。このレポートでは、トラッキングエラー許容度とサステナビリティ目標との間で最もバランスの良い点を、最もコスト効率の高い方法で見いだしています。

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