「ニュー・エコノミー」とは何か?

画期的な技術革新が起きている中で、世界経済が大きく変貌しています。テクノロジーの発展により、伝統的な産業のあり方が根本から変化していると同時に、新たな産業が急速なペースで生まれています。これらは第四次産業革命の基盤となる産業であり、21世紀の産業セクターであると言えます。

現在は、第四次産業革命の黎明期にあたると考えられます。遺伝子工学、人工知能、ロボット工学、ナノテクノロジー、3Dプリンティング、生命工学などを始めとする多くの分野で開発が進んでいる中で、各分野の成果が積み重なり、新たな技術革新を生む土壌が形成されています。こうした中で、今までに例を見ない、より包括的かつ全般的な革命を生む基盤ができつつあります。 – 世界経済フォーラム(WEF)の報告、2016年

ロボット工学、オートメーション、及び人工知能などが急速に進化していると同時に、コンピュータの処理能力も飛躍的に向上しており、あらゆるものが瞬時につながる社会が実現しています。これにより、生活のすべての側面において劇的な変化が起きています。銀行、コンピューティング資源、または電力などに至るまで、様々な分野でインフラの民主化が進んでいるため、多くの産業において参入障壁が下がっています。これにより、技術革新が促進されている一方で、既存産業の淘汰が進んでいます。


S&P Kenshoニュー・エコノミー指数

S&P Kenshoニュー・エコノミー指数は、第四次産業革命を推進している企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。この指数ファミリーでは、経済成長に現在貢献している、そして将来的に貢献すると考えられる多くの産業に対して、包括的かつ客観的な見方を提供します。

標準的な産業分類体系では、将来的な経済成長の要因を的確に捉えることはできません。特に、ニュー・エコノミーの特徴である相互関連性や流動性を説明することはできないと考えられます。S&P Kenshoニュー・エコノミー指数は、各産業における主要企業を特定すると同時に、そうした企業を支援するエコシステム全体を捉えることが可能です。このことは、経済的な影響や恩恵がどこにあるかを十分に理解する上で不可欠であると言えます。

この指数ファミリーには、セクター指数とサブセクター指数が含まれており、これらの指数を個別に、あるいは構成要素として使用することが可能です。


指数の構築

S&P Kenshoニュー・エコノミー指数は、完全に体系的かつルールに基づくメソドロジーを採用して構築されています。Kensho独自の自然言語処理(NLP)プラットフォームを活用し、何百万ページにも上る有価証券報告書やその他の公の情報を分析することで、各ニュー・エコノミーに従事している企業を特定します。独自のアルゴリズムにより、各企業が所与のニュー・エコノミーにどの程度従事しているかを判断します。この指数では、ニュー・エコノミーがビジネス戦略の主な構成要素である企業をオーバーウェイトとします。
  • スキャン

    上場企業のユニバースをスキャン

  • フィルター

    ニュー・エコノミーの定義に合致する企業を選出

  • 体系化

    インパクトに基づいて企業を体系化


指数の紹介

  • ニュー・エコノミー・コンポジット

    ニュー・エコノミー・セクターに従事している企業に加え、全てのサブ・セクター指数から選出された企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。

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  • ニュー・エコノミー・セレクト

    パフォーマンスの高い上位5つのサブ・セクター指数のサブ・セットを通じて、ニュー・エコノミー・セクターに従事している企業

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  • 3Dプリンティング

    3Dプリンティングに特化している企業

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  • 高度輸送システム

    大量輸送車両、貨物輸送、及び公共交通機関の管理効率を最適化することに特化している企業

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  • オルタナティブ・ファイナンス

    オルタナティブ・ファイナンシング能力及びウェルス・マネジメント能力を提供することに特化している企業

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  • 自動運転車

    自動運転車及びコネクテッドカーに特化している企業

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  • クリーン・エネルギー

    クリーン・エネルギー・セクターに従事している企業で、ビジネス戦略の主な構成要素として再生可能エネルギー発電事業(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電)に特化している企業

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  • クリーン・パワー

    クリーン・テクノロジーやクリーン・エネルギーの発展に貢献している企業

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  • クリーンテック

    環境に優しい方法でエネルギーを生み出すテクノロジーまたは製品に特化している企業

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  • サイバー・セキュリティ

    電子的手段による不正アクセスから企業や機器を守ることに特化している企業

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  • ニュー・バンキング

    金融サービス業におけるイノベーション(例えば、ダイレクト・レンディング、クラウド・ファンディング、自動ウェルス・マネジメント、利用ベース保険サービス/オンデマンド保険サービス、及びデジタル通貨と関連能力など)に特化している企業

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  • デジタル・コミュニティ

    デジタル・ソーシャル・ネットワーク・サービス(ユーザーのプロファイルと別の個人またはグループをつなげるプラットフォームなど)に従事している企業。こうしたソーシャル・ネットワーク・サービスにより、ユーザーは互いにコミュニケーションを取り、ユーザー作成コンテンツを閲覧し、コミュニティに注目したオンライン・ゲーム・アプリケーションを使用することが可能となる。

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  • 分散台帳

    分散台帳技術の進歩に従事している企業や、そうしたサービスを可能にする企業

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  • ドローン

    遠隔操作または無人のドローン、水中ドローン、及び表面ドローンの市場に特化している企業

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  • 電気自動車

    電気自動車セクターやそれを支援する事業に従事している企業

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  • エンタープライズ・コラボレーション

    エンタープライズ・コラボレーションに関連する次世代商品やサービスを提供することに従事している企業

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  • ファイナル・フロンティア

    宇宙空間や深海の探査・開発における最先端技術に特化している企業

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  • フューチャー・コミュニケーション

    人々が出会い、協力し、コミュニケーションする手段に注目している企業

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  • フューチャー・ペイメンツ

    デジタル・バランスを用いた取引が可能な多目的プラットフォームに関連する商品またはサービスを提供することに従事している企業

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  • フューチャー・セキュリティ

    サイバー・セキュリティ及びスマート・ボーダーに従事している企業や、ロボット工学、ドローン、宇宙、ウェアラブル機器、及び仮想現実(VR)の関連企業

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  • 遺伝子工学

    遺伝子工学業界に従事している企業や、リサーチ効率を上げるためのツールを提供している企業

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  • ヒューマン・エボリューション

    遺伝子工学に従事している企業、ウェアラブル機器のような人間の能力を高める商品を生産している企業、仮想現実企業、医療、手術、ナノ、及びマイクロボットに注目しているナノテクノロジー企業やロボット工学企業、及び医療目的の3Dプリンティング技術を有する企業

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  • インテリジェント・インフラストラクチャー

    次世代インフラ・システムを構築することに特化している企業

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  • ナノテクノロジー

    ナノテクノロジー産業に従事している企業。ナノスケールの機器を生産している企業や、それらの生産ラインにおいてナノテクノロジーを使用している企業、またはナノスケールで情報を測定できる機械を製作している企業などが含まれる

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  • ロボット工学

    ロボット工学産業や重要なサブシステムに特化している企業

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  • スマート・ボーダー

    国境や重要なインフラの治安維持に特化している企業

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  • スマート・ビルディング

    スマート・ビルディング/コネクテッド・ホーム産業に従事している企業。こうした産業により、建物がよりつながりのある合理的で適応性の高いものになることが可能となっている

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  • スマート・グリッド

    スマートパワー、インテリジェント・ウォーター、及びインテリジェント輸送システムなどの産業に従事している企業

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  • スマート輸送

    自動運転車及び電気自動車テクノロジーや、商業用ドローン、高度輸送システムに特化している企業

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  • スペース

    宇宙セクターに従事している企業や、ビジネス戦略の主な構成要素として宇宙関連事業に注目している企業

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  • バーチャル・リアリティ

    仮想現実(VR)セクターに従事している企業や、ビジネス戦略の主な構成要素として仮想現実(VR)や拡張現実(AR)関連事業に注目している企業

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  • ウェアラブル

    消費者、軍事、及び医療向けの装着型機器及び埋め込み型機器に特化している企業

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追加リソース

S&P Kenshoニュー・エコノミー指数(指数のデータ、ファクトシート、及びメソドロジーなど)に関する詳しい情報をお求めの方は、指数ファミリーのページを参照ください。