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SPIVA®日本スコアカード

SPIVA®日本スコアカード(2024年中期版)

SPIVA®サステナビリティ・スコアカード:アクティブ運用ファンドと指数のパフォーマンス比較

SPIVA®日本スコアカード

SPIVA®日本スコアカード

SPIVA®日本スコアカード

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Sue Lee

Director, APAC Head of Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Florence Chapman

Quantitative Associate, Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Davide Di Gioia

Director, Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは 2002 年に SPIVA 米国スコ アカードを最初に発行しました。それ以来、このスコアカードはパ ッシブ運用とアクティブ運用の議論において高い注目を集める調査 となっています。

SPIVA®日本スコアカードでは、日本のアクティブ運用投資信託につ いて、それぞれのベンチマークに対するパフォーマンスを様々な対 象期間にわたり測定します。このスコアカードでは、日本の大型 株、中型株、及び小型株セグメントに加え、国際株式ファンド及び グローバル株式ファンドも対象としています。

2024 年通期のハイライト

2024 年は、日本のアクティブ株式運用マネージャーにとって再び厳 しい年となり、大半のアクティブ運用ファンドが全てのカテゴリー において、それぞれのベンチマークをアンダーパフォームしまし た。国内株式のマネージャーは前年比で相対パフォーマンスが改善 し、日本の大型株ファンドは 62%、中小型株ファンドは 57%がベン チマークをアンダーパフォームするにとどまりました。一方、海外 投資を行うマネージャーはより大きな困難に直面し、それぞれのベ ンチマークをアンダーパフォームしたファンドの割合は 78%~91% の範囲となりました。図表 1 は全てのカテゴリーにわたる結果を要 約しています。

SPIVA®日本スコアカード: 図表 1

  • 日本の大型株ファンド: S&P/TOPIX 150 指数は 2024 年に 22.0%の上昇となった一方、ア クティブ運用の日本の大型株ファンドは、均等加重ベース及び資産加重ベースで、それぞ れ 20.3%及び 19.5%の上昇にとどまりました。このカテゴリーでは、アクティブ運用ファ ンドの 62%がベンチマークを下回る結果となり、長期では、アンダーパフォームしたファ ンドの割合が上昇し、5 年、10 年、及び 15 年の期間では 80%を上回りました。
  • 日本の中小型株ファンド: 日本の中小型株ファンドは比較的好調なパフォーマンスとな り、報告されたカテゴリーの中ではこの 1 年間にアンダーパフォームしたファンドの割合 は最低となりました。57%のファンドが S&P 日本中小型株指数をアンダーパフォームし ました。また、このカテゴリーは長期でも好調な相対パフォーマンスを示し、10 年及び 15 年においてアンダーパフォームしたファンドの割合はそれぞれ 53%及び 67%となりま した。
  • グローバル株式ファンド: S&P ワールド指数は 2024 年に日本円ベースで 33.2%の大幅な 上昇となった一方、グローバル株式ファンドの資産加重平均リターンは 26.5%となりまし た。この期間において、グローバル株式ファンドの 80%がベンチマークをアンダーパフォ ームしたのに対して、10 年平均では 72%となりました(図表 7 参照)。また 15 年間で は、全てのファンドがベンチマークをアウトパフォームすることができませんでした。
  • 米国株式ファンド: 日本に本籍を置く米国株式ファンドは、2024 年に特に厳しい状況に直 面しました。S&P 500® が 39.4%(日本円ベース)の上昇となる中で、78%のファンドが この上昇幅に追随できず、2023 年と比較し、アンダーパフォームしたファンドの割合が 12%増加しました1。10 年及び 15 年の期間では、ファンドの 91%がベンチマークをアン ダーパフォームしました。
  • 国際株式ファンド: 国際株式ファンドは、88%に上る大半のファンドが S&P ワールド(日 本を除く)をアンダーパフォームしました。ベンチマークは 2024 年に日本円ベースで 34.1%の上昇となった一方、アクティブ運用マネージャーは 29.9%の資産加重平均リター ンを達成しました。アンダーパフォームしたファンドの割合は概して長期の期間において 増加する傾向を示し、15 年の期間では 98%となりました。
  • 新興国株式ファンド: 新興国株式ファンドは、報告されたカテゴリーの中で 2024 年にアン ダーパフォームしたファンドの割合が最も高くなり、91%のファンドが S&P 新興国 BMI. をアンダーパフォームしました。均等加重及び資産加重ベースのリターンは、それぞれ 14.8%及び 18.3%となり、ベンチマークのリターンである 24.8%(日本円ベース)を大幅 にアンダーパフォームしました。また、10 年の期間では、このカテゴリーの全てのファン ド(100%)がベンチマークをアンダーパフォームしました。
  • ファンドの生存率: ファンドの清算は全体として低水準にとどまっており、2024 年に合併 または清算されたファンドは、日本に本籍を置く全てのアクティブ株式運用ファンドの 5.0%にとどまっています。日本の大型株ファンドは 6.7%の最も高い清算率を示した一 方、新興国株式ファンドは 2 年連続して 10%以上の清算率となりましたが、この 1 年では わずか 1.8%の最も低い清算率となりました。15 年の期間では、全ファンドのうち 54%が 存続できませんでした(レポート 2 参照)。

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