気候変動をめぐる懸念が引き続き高まっている中で、炭素資産リスクをめぐる懸念も高まっています。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスでは、ESGの透明性を促進することを目的として、グローバル指数に4つの炭素エクスポージャー指標を提供し、市場参加者が炭素リスクを理解・測定・管理することを支援しています。


炭素エクスポージャー指標

炭素排出量
投資額 100 万ドル当たりの炭素排出量(指数構成銘柄における営業上の炭素排出量と最上位のサプライチェーンの炭素排出量の合計)
炭素効率性(売上高当たり炭素排出量)
売上高 100 万ドル当たりの炭素排出量(指数構成銘柄における営業上の炭素排出量と最上位のサプライチェーンの炭素排出量の合計)
加重平均炭素強度
個別企業の炭素強度の加重平均(営業上の炭素排出量と最上位のサプライチェーンの炭素排出量を売上高で割った数値)を、指数の各構成銘柄の割合により加重する。
化石燃料埋蔵量
指数構成銘柄が保有する化石燃料の確認埋蔵量及び推定埋蔵量を燃焼した場合に発生する可能性のある投資額 100 万ドル当たりの炭素排出量

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、S&P Global Trucostのデータと分析を使用して、これらの指標を算出し、当社の指数における企業の炭素エクスポージャーを判断します。S&P Global Trucostの分析では、14,000社を対象しており、これらの企業は世界の時価総額の99%を占めています。


S&P Global Trucostは企業の事業活動を詳細に評価し、「環境を含めたインプット・アウトプット(EEIO)」モデルを独自に構築しているため、企業が十分な情報開示を行っていない場合でも、これらを用いて概算値を得ることができます。これにより、完全な環境パフォーマンス・プロファイルを構築し、原材料の抽出まで遡る企業の事業活動と各階層のサプライチェーンの活動を把握することに努めています。

これらの指標がどのように算出されるかについて詳しく知る

S&P カーボン・エフィシェント指数では、炭素効率性指標を活用し、体系的な方法で炭素排出量の多い企業へのエクスポージャーを減らす一方で、ベンチマークのリスク/リターンと同様のリスク/リターン特性を維持します。

S&P Global Trucostのリサーチ・プロセス

S&P Global Trucostは、4段階のリサーチプロセスを使用して、企業の環境パフォーマンスを見極めます。

S&P Global Trucostのリサーチ・プロセス


S&P Global Trucostについて

S&P Global Trucostは炭素排出量や環境のデータ及びリスク分析のリーダー的存在です。S&P Global Trucostは気候変動や天然資源の制約、広範な環境・社会・ガバナンス(ESG)要因に関連するリスクを評価しています。S&P Global Trucostのメソドロジーに関する詳細については、ここをクリックしてください。