S&P 配当君主指数は、米国市場において50年以上連続して毎年増配している長寿企業のパフォーマンスを測定するように設計されています。S&P 配当君主指数は、半世紀以上にわたる市場の変動に耐え、増配を継続するとともに、底堅い値動きを示している銘柄で構成されています。S&P 配当君主指数は、S&P 配当貴族®指数シリーズにおける新たな指数であり、厳しい採用基準が設けられています。
- 配当君主指数を構築した理由
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは世界有数の配当指数プロバイダーであり、他社に先駆けて配当成長戦略の開発に取り組んできました。当社のリサーチ・チームは1980年代初頭以降、米国市場で10年以上連続して毎年増配している企業を監視し始めました。2000年代初頭において、連続して増配する企業の数が増える中で、当社は連続増配年数の基準を25年に引き上げ、この基準を満たす銘柄が「米国配当貴族」の最初の構成銘柄となりました。2005年5月にはS&P 500®配当貴族指数の算出を正式に開始し、この指数は市場で最も知名度の高い配当成長戦略の1つとなりました。それ以降、当社はS&P 配当貴族指数シリーズの拡充を図っており、中型株や小型株、さらにはグローバル市場などをカバーする配当指数を提供してきました。2023年4月現在、S&P 配当貴族指数に連動する上場投資信託(ETF)の運用資産残高は合計で400億ドル以上に上っています。
S&P 500配当貴族指数の算出を開始してから20年近く経過しており、同指数の構成銘柄数は57から66に増加しています。
過去5年間において、50年以上連続して増配している企業の数が増えており(図表1参照)、大型株ユニバース(S&P 500)だけでなく、中小型株ユニバース(S&P 中型株®400指数及びS&P 小型株600®指数)においても同様の傾向が見られます。2023年1月時点において、S&P コンポジット1500指数の中で50年以上連続して増配している企業は30社以上ありました。幅広い業種/時価総額グループの中から、新たな指数コンセプトに合った銘柄を選択し、S&P 配当君主指数を構築しました。