東京、2019 年 7 月 10 日:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(以下、「S&P DJI」といいます。)、株式会社日本 取引所グループ(以下、「JPX」といいます。)、及び同グループ傘下の株式会社大阪取引所(以下、「OSE」とい います。)は本日、S&P/JPX 日本国債 VIX 指数のリアルタイム算出の開始を共同で発表しました。この指数は、 OSE に上場している日本国債先物オプション取引の価格を用いて日本国債のインプライド・ボラティリティを測 定する指数であり、これまでは前日の終値に基づいて算出されていました。この変更は 2019 年 7 月 10 日の市 場開始時点から有効となる予定です。
S&P/JPX 日本国債 VIX 指数(2015 年 10 月に算出開始)は CBOE ボラティリティ指数®(VIX®指数)のメソドロ ジーを採用しています。CBOE ボラティリティ指数®は株式市場のボラティリティを測定する世界有数の指標で あり、シカゴ・オプション取引所®が算出・公表しています。この指数は、10 年物日本国債先物のプット・オプショ ン及びコール・オプションの価格に基づいて算出され、推定ボラティリティを測定する日本初の本格的な債券ベ ンチマークであり、世界の債券セクターにおける 2 番目の債券ボラティリティ指数です。
リアルタイム算出への移行により、日本や世界の債券市場におけるボラティリティ取引戦略(特に米ドル・日本 円のキャリー・トレード)の拡大の支援が可能になります。 S&P DJI の CEO である Alex Matturri は次のように述べています。「S&P/JPX 日本国債 VIX 指数の算出が 2015 年に開始されて以降、この指数は日本の金融機関の間で広く認知され、かつ参照されているベンチマー クとなっています。JPX 及び OSE との継続的な戦略的ビジネス関係により、今回の大きな進展が実現しました。 投資家のより洗練されたニーズに応えるため、当社ではこの指数の活用をさらに促進する機会を国内外の投 資家に提供しています。」
JPX の取締役及び OSE の代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の山道 裕己は次のように述べていま す。「S&P DJI との協力により、このボラティリティ指数のリアルタイム算出を実現できることを嬉しく思います。 日本や世界の投資家の間では、債券セクターにおけるリスク管理ツールに対する需要が高まっており、我々は こうした需要に応えることを目指しています。リアルタイム算出の導入により、我々は日本国債先物のボラティ リティに関するよりタイムリーなガイダンスを提供することが可能になり、オプション取引や先物取引の機会がさ らに拡大すると考えています。」