高橋賢治（株式会社日刊自動車新聞社代表取締役社長）
Tim Armstrong（S&P Global　オートモーティブ・リサーチ＆アナリシス　シニアバイスプレジデント）
Shane Akeroyd（S&P Global APAC & グローバル アカウント マネジメント担当EVP　プレジデント ）

清水淳太郎（経済産業省製造産業局自動車課　自動車戦略企画室長）

Yang Zhao（中国国際貿易促進委員会 自動車業界分会 副会長 ）

Shengji Ye（中国汽車工業協会（CAAM）主任技師兼副事務局長）

2021年のグローバル自動車産業における差し迫った焦点はCOVID-19の影響からの回復であるが、パンデミックはまだ終わっていない。 世界中でワクチン展開が加速しているにもかかわらず、依然として多くの国が新たな感染の波に直面し、封鎖が繰り返されている。

さらに2020年後半以降、深刻な影響を伴う供給不足など破壊的な力が業界全体を覆ってきた。半導体やプラスチック・グラニュールの不足はその例の一部に過ぎない。自動車業界の展望はどうなるのだろうか。

2050年のカーボン・ニュートラル達成は間違いなく確実にかつ一貫して追求されるべき使命だが、今の時期にそうした積極的な気候目標を設定すること自体、明らかなリスクと言えるだろうか？ これは"Perfect Storm"（複数の厄災による壊滅的な状態）なのか、それとも新たなニューノーマルなのだろうか？

Henner Lehne（S&P Globalオートモーティブ グローバル・ビークル・フォーキャスト バイスプレジデント）

5月18日、国際エネルギー機関（IEA）が2050 年までのネット ゼロ達成に向けた世界エネルギー・ロードマップ（全224ページ）を発表した。このレポートは、投資家や企業が提唱してきた脱炭素化に向けたセクターベースの手法を確認し、地球温暖化による気温上昇を1.5℃に抑えるという目標達成に必要な行動を示している。ネット ゼロに向かう現在から2030 年までのCO₂ 排出量削減の大半は利用可能な技術で対応できる一方で、2050年時点の削減量のほぼ半分が現時点でデモあるいはプロトタイプ段階にある技術次第という展望には重要な意味がある。 投資家は気候変動との戦いを全面的に支持しているが、その懸念事項は主に以下の2点である。

1. 政府主導の助成金や2050年に向けたクリーンテクノロジー開発には地域差があある。これが地域社会に与える影響は? 　「公正な移行」を決定するのは何か?
2. 科学ベースの手法で使用される線形削減法 は、アルファ テスト段階のテクノロジーの段階的変化を反映するよう調整する必要があるか?　投資評価への組み込みは？ ネットゼロに向けた自動車セクターの移行に対し、投資家が考慮すべき要因は?

Sabrina Zhang（S&P Global ESGインテグレーション アジア太平洋地域統率ディレクター）

• CO₂規制の展望とGHG削減の軌跡
• 電動化の高まりと目標達成の実現要因
• CO₂コンプライアンス達成に向けた投資展望
• ネットゼロに向けた気候関連発表の影響
• 炭素排出ゼロ輸送セクター達成に向けた政策的な道筋
• WTW排出量と持続可能性開示に対する影響

Vijay Subramanian（S&P Global CO₂コンプライアンス、コスト、パワートレイン・フォーキャスティング　グローバルディレクター）

主なトピック：

• クルマの個人所有率と自動運転
• 自動化モビリティと公共交通利用
• 自動化モビリティと車路間シナジーによる交通効率
• 自動化モビリティと駐車中のCO2排出量
• 自動化モビリティの普及と都市レイアウト・復活する緑化

Dong Wei（Baidu - Apollo インテリジェント運転グループ バイスプレジデント兼安全運転業務最高責任者）

Tony Weber（オーストラリア連邦自動車産業会議所(FCAI) 会頭）

山火事、洪水、海面上昇など地球温暖化の壊滅的影響は多くの国で人々の生活を脅かしており、今世紀半ばの気候中立な世界の実現に向けて多くの国がパリ協定に署名した。 自動車の世界では、自動車OEMが炭素排出削減のために電気自動車を展開しているが、電気自動車には航続距離の確保、バッテリー製造、車両性能と安全性、乗員体験など、まだ多くの課題がある。本プレゼンテーションでは、電気自動車開発の加速と必要な品質の実現において顧客が果たしうる役割について議論する。

Boon Choon Lim （Hexagon Manufacturing Intelligence 韓国・ASEAN・太平洋・インド担当プレジデント）

カーボンニュートラル実現に向けたFCEV MIRAIの果たす役割りやFCEV普及に向けた戦略を紹介する。さらにその役割を果たすために生まれ変わった新型MIRAIの魅力について紹介する。

田中義和（トヨタ自動車 株式会社 ミッドサイズビークルカンパニー MS製品企画ZS チーフエンジニア）

岡　紳一郎（日本自動車工業会安全・環境領域領域長）